フランシスコ・タルレガの名曲といえば「アルハンブラの想い出」です。
この曲は、別名「トレモロ練習曲」とも言われています。
トレモロとは、マンドリンなどの楽器で使用する奏法で、音が震えるという意味です。
弦楽器のほとんどは左手のビブラート奏法で音の震えを表現します。
もちろん、基本的にビブラート奏法は自然に引き出しますが、さらに音を連ねて震えるように演奏する際にトレモロ奏法を使用します。
トレモロは、連続で同じ音が重なって、次の音にもスムーズに反映されるようにつながった音が聴けます。
クラシックギターのトレモロ奏法は様々ですが、アルハンブラの想い出を例にすると、まず、ベース音のアルペジオは親指で弾きます。そして、メロディは薬指、中指、人差し指で弾きます。
親指以外は弾く順番は決まってはいませんが、一般的には薬指、中指、人差し指の順で、1本の弦を3連打します。さらに、親指、薬指、中指、人差し指の順で弾き、音の幅は一定にします。俗に音の粒をそろえる、と言われています。
アルハンブラの想い出は曲の速さはアンダンテで、流れるように演奏し、3/4拍子なのでアンダンテながらも軽快にリズムを取ります。そして、曲調はデクレシェンド、クレッシェンドの繰り返しです。低音部はリズムを崩さず、かつトレモロ部分は抑揚を付けます。
フランシスコ・タルレガは、スペイン出身です。そのスペインにはアルハンブラ宮殿という建物があります。スペインがアラビア人(アラブ人)に占領されていた時代の建物なので、建物の様式もアラビア風です。建物の中心に赤獅子の噴水があり、その噴水から出てくる水をイメージして作曲されたそうです。
水が噴水から出ては噴水桶に絶え間なく落ちる様子をトレモロ奏法で表現してあります。
今回はフランシスコ・タルレガのアルハンブラの想い出を紹介します。
演奏者は、「禁じられた遊び」の編曲者として世界で知られるギタリスト「ナルシソ・イエペス」です。
2008年2月15日
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